「救えない」もどかしさを、変えるための決断。

Aさんは、ベトナム出身。技能実習生の管理団体(※1)にて、日本へ来たベトナムの方々のサポートをしていました。しかし、そこで彼女が直面したのは、あまりにも無力な自分自身でした。

「日本に行けば夢が叶う」と信じてきた若者たち。しかし、いざ日本で生活が始まると、言葉の壁や複雑な制度、孤独感に苛まれる姿を間近で見てきました。Aさんは彼らの力になりたいと考えていましたが、当時の立場や役割では、どうしても仕事に関わる公的なサポートが中心。一人ひとりの切実な「日常の困りごと」にまで深く入り込むことは難しかったのです。そんな気持ちのまま、若者たちの背中を見送り続ける日々。

「もっと、彼らの人生そのものに寄り添った支援がしたい」。

その消えない渇望が、Aさんを突き動かしました。そんな時、学生時代に通っていた日本語学校の信頼する先生から紹介されたのが、G-FACでした。ベトナム子会社の立ち上げという挑戦を前に、Aさんは「ここなら、かつて救いきれなかった彼らの力になれる」と直感し、入社を決意したのです。

(※1)技能実習生: 外国の方々が日本の企業で働きながら、日本の技術や知識を学び、母国の経済発展に活かすことを目的とした制度で来日した人たちのこと。業種や期間、生活面での制約などもあり。

CA時代の「点」の支援。感謝の裏側にあった、消えないもどかしさ。

入社後、キャリアアドバイザー(CA)として求職者と向き合っていたAさんにとって、当時の仕事のゴールは「マッチング」という鮮やかな瞬間でした。日本での活躍を夢見る外国人の方々と企業を繋ぎ、入社が決まってビザ(在留資格)が下りる。その瞬間に向けられる「仕事を紹介してくれてありがとう」という言葉は、何よりの報酬でした。

この間、Aさん自身のプライベートも大きな転機を迎えていました。G-FAC入社後に二度の産休・育休を取得。二人の子どもを育てるなかで、慣れない育児の手続きや、家族の健康を守るための日々の暮らしに向き合ってきました。会社は国籍や性別を問わず、純粋に実績を評価してくれる環境。現在は主任としてチームを牽引する立場となりました。

自分自身が日本で家族を持ち、生活の基盤を固めていく。その「当たり前の安心」を実感すればするほど、Aさんの心には、かつての監理団体時代から続く「もどかしさ」が再び頭をもたげるようになります。

「入社が決まった彼らは、いま、この国で私と同じように安心して暮らせているのだろうか?」

当時の役割は、いわば「入社の門出」まで。その後の生活で彼らがどんな壁にぶつかり、どんな不安を抱えているのかまでは、声が届きませんでした。それは人生という長い線の中の、ほんの一瞬に関わるだけの「点」のサポート。どれだけ感謝されても消えない物足りなさが、常にAさんの胸のどこかにありました・

攻めのCSへ。「人生のインフラ」を丸ごと背負う覚悟。

いま、Aさんは単なる人材紹介の枠を超え、「カスタマーサクセス(CS)」(※2)という新たな領域に立っています。特にAさんは、「日本で働く就労者側」のサポートに特化した専門チームとなりました。

G-FACが打ち出したのは、日本での生活を根底から支えるインフラ事業(生活の基盤となるサービス)の数々です。

SIMサービスの「GF Mobile」、生活の選択肢を広げる「GF Card(クレジットカード)」、暮らしを支える「GF Energy(電気)」、そして特定技能2号(※3)という大きな夢を掴むための「GF Academy(教育・学習支援)」。 G-FACは、彼らが慣れない異国の地で生きていくために必要な「欠かせないピース」を、丸ごと提供し始めました。

Aさんたちのサポートは、3ヶ月に一度の定期面談(※4)を待つような、受け身のものではありません。年末調整(税金の手続き)の時期になれば「書類の準備は大丈夫ですか?」と自ら声をかけ、海外にいる家族への送金に伴う税金の控除(安くなる仕組み)のアドバイスまで深く踏み込みます。 入社をゴールではなく「スタート」と捉え、自ら動いて安心を届ける「攻めのサポート」。それこそが、新生G-FACにおいてAさんが見出した、新しいプライドの形です。

(※2)カスタマーサクセス(CS): サービスを売って終わりではなく、その後の顧客の成功(この場合は外国人就労者の幸せな生活)を能動的に支援する役割。
(※3)特定技能2号: 外国人労働者が日本で長期的に働ける資格の一つ。家族を呼んだり、在留期間の更新に制限がなくなったりするため、多くの就労者にとって大きな目標となる。
(※4)定期面談: 法律で定められた、外国人就労者の状況を確認するための面談。通常は「確認」が目的だが、Aさんはそれを超えた「支援」を行っている。

未知のサービスへの挑戦。「わからない」から始まった手探りの日々。

しかし、新事業の立ち上げは、決して平坦な道のりではありませんでした。SIMやカードといった生活支援サービスは、Aさん自身にとっても「これまでにやったことがないこと」ばかりだったからです。

「最初は、それぞれのサービスにどんなメリットやデメリットがあるのか、細かい内容まで自分たちもよくわかっていなかったんです」とAさんは振り返ります。 自分たちが理解しきれていないものを、期待を寄せる就労者の方々に説明し、納得してもらう。そのプロセスには、これまでの「仕事を紹介するだけ」の業務とは異なる種類の生みの苦しみがありました。

「やってみないとわからない」という不安を抱えながら、一つひとつのサービスを自ら学び、彼らの生活にどう役立つのかを必死に紐解いていく。 目先が見えない中でのスタートでしたが、その試行錯誤こそが、今の「専門家としての提案力」の礎となりました。

80人中31人。新事業ゆえの「壁」で見つけた、譲れない武器。

特に苦戦したのは、クレジットカード事業でした。ある時、80人の申し込みに対して、審査を通過したのはわずか31人。 自社の努力だけではコントロールできない「審査落ち」という結果を、期待していた彼らにどう伝え、どう次の一歩へ繋げるか。 時には「(他社の)大手カードの方が便利なんじゃないか」と比較され、悔しさに唇を噛むこともありました。

「正直、めちゃくちゃ悔しかったです。私、本当に負けず嫌いなので(笑)」。

しかし、その悔しさの先に気づきがありました。大手企業には真似できない自分たちの武器、それは何かあれば「母国語(ベトナム語など)」で徹底的に寄り添い、不安を置き去りにしない、圧倒的な「心の近さ」です。 サービスのスペック(数字上の性能)で競うのではなく、信頼の深さで勝負する。その確信が、チームをより強くしました。

「Aさんがいるから」。紹介時代の2倍、やりがいを感じる理由。

こうした泥臭い支援の積み重ねは、確実に彼らの心に届いています。今ではサポートしている外国人就労者の80%以上から「他の会社はここまでやってくれない」という声が寄せられています。

現場でトラブルが起きた際、スピード感を持って対応する。すると彼らから「動いてくれて本当にありがとうございます」という言葉が届きます。 CA時代に受け取っていた「紹介への感謝」とは、明らかにその重みが違いました。一度仕事を離れた人が、「またAさんのところで仕事を探したい」と頼ってきてくれることさえあります。

「G-FAC(Aさん)がいるから、もっと日本に住みたくなった」。
その言葉を聴くたび、かつての「点」のサポートでは決して得られなかった、深いやりがいが込み上げます。 自分たちは今、点ではなく「面(生活のすべて)」で彼らの人生を支えている。その手応えこそが、Aさんを次の挑戦へと駆り立てる原動力です。

ベトナムを超え、多国籍の仲間と「安心の仕組み」を。

ベトナムチームメンバー

Aさんの視線の先には、一担当者としての枠を超えた、さらに大きな未来が広がっています。彼女の今の夢は、自らがリーダーとなり、ベトナム、ミャンマー、インドネシアなど、あらゆる国籍のメンバーが集結する「グローバルサポートチーム」を築き上げることです。

それは単なる多言語組織ではありません。それぞれの国の文化や考え方の違いを深く理解した上で、日本で働く人々を丸ごと支える最強のマネジメントチームです。 

「国籍は違っても、目指すべきゴールは同じ。どこよりも誠実で、どこよりも迅速に、一人ひとりの夢をカタチにする。そんなプロフェッショナルな仲間たちを、自分の手で育て、率いていきたい」。

現場で泥臭く戦ってきた自負も、二度の産休・育休を経て主任へと駆け上がった経験も、すべては「より強いチーム」を作るための確かな武器になります。 国籍という垣根を越え、日本で挑戦するすべての人に「安心というインフラ」を届けるための組織作り。G-FACの次代を担うマネージャーとして、アインさんは今、自分の理想とする「負けないチーム」を現実にするための、新しいステージに立ち始めています。

エントリー・募集要項Entry

募集要項
新卒エントリー(マイナビ) 中途エントリー(フォーム)