現場で駆け抜けた6年間。「部長」を夢見た日々と、教育の原点。

Yさんのキャリアの原点は、2011年に新卒配属された「名代 宇奈とと」の店舗にあります。1店舗の店長から始まり、エリアマネージャーとして最大8店舗を統括。炭火の熱気に包まれ、売上と格闘する日々を送っていました。Yさんは、心から現場を愛していました。

「当時は、現場の部長になりたいと本気で願っていました。現場の空気感やスタッフとの一体感が何よりも楽しかったんです」

今の視点から振り返れば、現場にいた約6年間の経験が現在の事業の根幹となっています。当時は「名代 宇奈とと」の海外進出を見据え、日本で学ぶ留学生たちをアルバイトとして積極的に受け入れていました。彼らが日本でサービスを学び、母国へ戻った際にも現地の店舗でリーダーとして活躍できるような「人材の輸出入」構想に現場で携わっていたのです。

「当時は目の前の仕事に必死でしたが、異文化を持つ仲間と向き合い、彼らが母国で輝く未来のために教育に奔走したあの歳月が、今の私の揺るぎない土台になっています」

「当たり前」の産休・育休を支える、開拓者が作った揺るぎない制度。

転機が訪れたのは、上司からのバックオフィス、人事部への異動の打診でした。当時のG-FACTORYはまさに株式上場を見据えた直前期。急加速で成長するベンチャー企業として、強固な社内制度の整備が急務となっている極めて重要な過渡期にありました。

現場のトップを目指していたYさんにとって、バックオフィスへの異動は大きな変化ではありましたが、同時に自身の結婚・出産というライフステージの変化も重なっていました。「上場という歴史的な瞬間に、組織の基盤を作る側として貢献できる。これは今しかできない挑戦かもしれない」。

これまでの現場経験を「制度作り」に活かすべく、自ら新しいステージでの挑戦を決意し、総務人事部へと足を踏み入れます。当時の本部は、まさに「カオス」な状態。しかし、意気揚々と踏み出した一歩の先には、想像以上にハードな現実が待っていました。

「復職してからは、とにかく毎日が必死でした。お迎えの時間に間に合うよう、分刻みで業務を詰め込む。けれど、そんな時に限って子供が急に熱を出してしまう。現場で責任ある立場を務めてきた自負があったからこそ、思うように動けない自分が悔しくて、申し訳なくて……」

当時の社内に、産休・育休を経て第一線で活躍するロールモデルはいませんでした。制度の運用方法さえ決まっていない。夕方、定時より早く席を立つとき、オフィスに響く音に、後ろめたさを感じなかったわけではありません。

私が「前例」になる。開拓者が切り拓いた、当たり前の未来。

「私は、試行錯誤して何かを形にするのが好きなんです。当時は手探りでしたが、法律で定められた『育児時間(※)』を終業時間に繋げて1時間早く帰れるように調整したり、『時差出勤(※)』を柔軟に運用したりと、自ら当事者としてルールを整備していきました。試行錯誤しながらも『まずは自分が使ってみて、形にすること』を続けました。現場の忙しさを知っているからこそ、早く帰ることに葛藤はありましたが、私がここで踏ん張って、両立の『前例』にならないといけない。そんな必死な思いでした」

あの時、手探りで道を切り拓いたからこそ、現在のG-FACTORYでは産休・育休の取得はごく当たり前の光景となっています。Yさん自身も二人のお子さんを育てながら、責任あるポストで第一線を走り続けています。

「私が制度を整えてきたからこそ、今は後輩たちが当たり前に育休をとり、安心して戻ってこられる環境があります。ライフイベントを楽しみながらキャリアを積み上げられる文化は、もうしっかりと根付いています。今の学生さんには、何の心配もなく飛び込んできてほしいですね」

人材紹介の「その先」へ。自社の苦悩から確信した、人材紹介事業を加速させる新サービス。

その後、G-FACTORYは特定技能外国人の人材紹介を行う事業を本格化させます。日本の飲食店で働きたいと願うグローバル人材と飲食企業のマッチングを行い、求職者が入社後も継続して活躍し続けられるよう、きめ細やかなサポートを行っています。日本中の飲食店が深刻な人手不足に苦しむ中、この事業は「即戦力の外国人材」と「企業」を結びつける重要な架け橋となりました。

自社でも約100名の外国人材を雇用し、人事担当として彼らの「社宅探し」を引き受けることになったYさん。しかし、そこで直面したのは想像を絶する困難でした。当初は定型業務の一つだと思っていた社宅探しでしたが、需要の急増や入居審査の厳格化により、状況は一変。仲介会社からも「外国人は難しい」と断られる日々が続きました。

「自社でさえこんなに大変なら、当社を通じて外国人を紹介される他社の担当者さんは、もっと途方に暮れているはずだ。そう確信したんです」

素晴らしい人材をマッチングできても、住まいがなければ日本での活躍は続きません。Yさんは、仲介会社を通さず、自ら不動産業者専用サイト(※)を開き、端から電話をかける決断をしました。「繁忙期は、60件電話して、OKはわずか3件。大半が、外国人という属性だけでなんとなく感じてしまう不安によるお断りでした」。それでも、彼女は諦めませんでした。拒絶されるたびに、相手が抱く漠然とした不安を丁寧に紐解いていったのです。

「私は伝え続けました。『上場企業の私たちが責任を持って管理します。母国語での対話もできますし、何かあれば直接連絡してください。』と、1つずつ丁寧に説明しました」。一社ずつ誠実に説き、その覚悟が、冷ややかだった大家さんたちの心を動かしました。

「『そこまで言うなら、預けてみるよ』と、鍵を預けてくれた瞬間の手応えは、今も忘れられません」

不動産業者専用サイト:レインズ(REINS)など、プロの不動産業者のみが共有できる物件情報のデータベース。

「一度申し込めば、あとは全て任せられる」安心感を、飲食業界のインフラに。

こうして生まれたのが、初期費用ゼロの社宅支援サービス『GF Estate』です。Yさんのこだわりは、自身の苦い経験に基づいた徹底的な「企業担当者目線」にあります。

「私が人事担当として本当に欲しかったのは、『一度お願いすれば、入居から生活の準備まで全部やってくれる』仕組みでした。企業の担当者様には、本来の業務である受け入れや教育に集中していただきたいですから」

企業の負担を“ゼロ”にするため、物件探し、契約、ライフラインの開通、そして高額な初期費用までを一括代行します。さらに、外国人材本人に対しても、来日初日から快適に過ごせるよう、冷蔵庫や洗濯機、さらにはトイレットペーパーといった消耗品までを完備したパッケージを用意しました。

「日本に来た初日に、何の買い物もせず安心して眠ってほしい。それは私自身の経験に基づいた、譲れないこだわりです」

G-FACTORYのサービスを繋ぎ、飲食企業の夢をカタチにする。

「物件、人材、住居、さらには清掃やデザイン、出退店支援まで。G-FACTORYに頼めば、飲食企業のあらゆる課題が解決できる。そんな総合的な窓口になりたいんです」

G-FACTORYが展開する多様な経営サポートサービスを繋ぎ、飲食企業の経営を全方位からサポートすること。未開拓の組織に形を与えてきた「開拓者」としての自負を胸に、Yさんの挑戦は続きます。

「飲食企業の皆様の課題を解決し、共に夢をカタチにする。そのための基盤を、私はこれからも創り続けていきます」

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