1. プロフィールとミッション:「私がリーダー? 25周年の歴史を背負う恐怖」

「名代 宇奈とと」が25周年を迎える。最初は「何か記念グッズを作りたいね」という、部署内での小さな会話から始まったプロジェクトでした。しかし、いざプロジェクトが本格的に動き出すと、企画の立案から損益計算、全店舗を巻き込んだイベントの土台作りまで、そのすべてをリードする大役が、入社2年目のAさんの肩に積み上がっていきました。


部下を持った経験も、これほど大規模な予算を動かした経験もない。

「まだ自分には荷が重すぎる……。最初は『グッズを作りたいね』という会話だったつもりなのに、いつの間にか会社を代表するミッションに変わっていました。期待よりも不安の方が遥かに大きいスタートでした」

震える手で企画書を握りしめながら、彼女は歴史あるブランドの重みを一身に背負っていました。

2. 挑戦の背景:真っ白な企画書を前に「半べそ」をかいた夜

今回の宇奈とと25周年のメインメッセージは、「25周年の感謝を胸に。宇奈ととは、世界で愛されるブランドへ」。しかし、想いだけではプロジェクトの歯車は回りません。企画を通すために避けては通れない損益計算や複雑なシミュレーションは、数学に苦手意識のある彼女にとって、文字通り「半べそ案件」でした。


「真っ白な企画書と複雑な数字を前に、立ち尽くす日々でした。でも、そんな時に忙しい通常業務の間を縫って、先輩や専務が細かく何度もフィードバックをくれたんです。部署の垣根を越えて、皆が私の拙い考えを真摯に聞いてくれる。その姿を見て、『このプロジェクトを絶対に成功させなければならない』という強い使命感が私の中に芽生えました」

3. 困難と突破:理想を打ち砕いた「ボツ案の山」と仲間の結束

しかし、理想に燃える彼女の前に、プロとしての高い壁が立ちはだかります。
「25周年にふさわしい華やかさを!」と意気込んで提案した「おばんざい風の25周年記念膳」や「金粉乗せメニュー」。それに対し、共にプロジェクトを成功させようと奔走する飲食事業部の皆さんからは、プロの視点ゆえの厳しい、しかし愛のある指摘が飛びました。


「オペレーションの負荷はどうする?」「お客様へのリスクは?」――。 同じ25周年を祝いたいという気持ちがあるからこそ、妥協のない議論が続きます。
そこから生まれたのが、お客様の宇奈とと想いを募る「川柳コンテスト」や、限定メニューの販売、また、公式キャラクター「とと子ちゃん」のノベルティなどが当たる「LINEガチャでの抽選」といった企画でした。


「現場の目線を、私はまだ持ち切れていなかった。自分の未熟さを痛感した瞬間でした。理想に燃えていた分、ボツ案の山を前にしたショックは正直大きかったです。さらに追い打ちをかけるように、ノベルティの納期遅延という絶体絶命のピンチも訪れて……。でも、そんな私を一人きりにしないのが、この会社の仲間たちでした」


さらに追い打ちをかけるように、ノベルティの納期遅延という絶体絶命のピンチが訪れます。コストを抑えつつ品質を担保するため、普段から密な連携を取っているベトナムの業者へ制作を依頼していましたが、思わぬトラブルが起きたのです。
パニックで立ち尽くす青山さんを救ったのは、ジーファクが持つグローバルな「仲間」の力でした。ベトナムオフィスのメンバーが現地工場や配送業者と粘り強く交渉してくれました。また、本社から各店舗への配送作業には、いつも一緒にデザイン作業等を行うインターン生たちも総出で手伝ってくれました。


「自分一人で抱え込まず、周囲を頼り、泥臭く調整を続ける」。失敗を繰り返す中で、彼女は仕事の本質を学んでいきました。

4. 成長の証明:「お客様の人生に触れたとき、視座が変わった」

苦労の末に迎えた当日。彼女の不安をかき消したのは、SNSや店頭から届くお客様のリアルな反応でした。「とと子ちゃんグッズ、可愛い!」「やっと手に入れた」という喜びの声。
普段からSNSのコメント一つひとつに返信するのがAさんのルーティン。しかし、今回のプロジェクトを通じて届く声に触れたとき、ふと、画面の向こう側にいる人たちの「生活」が、これまでにないほどリアルに想像できた瞬間がありました。


「川柳コンテストには、『夫婦の仲直りには、いつも宇奈ととって決めています』 『おじいちゃんとの思い出のお店です』など、涙が出るほど温かいエピソードが続々と寄せられました。宇奈ととは、単なる飲食店じゃない。お客様の人生の大切な1ページを飾っているんだ。自分が必死に守り、形にしたプロジェクトが誰かの幸せに繋がっている。そう確信したとき、胸が熱くなって、思わず泣いちゃいました」


「25周年の感謝を胸に」。その言葉が、本当の意味で自分の中に落ち、ブランドが世界へ羽ばたく未来が明確に見えた瞬間でした。

5. 個人の変化:自己満足の「デザイン」から、お客様と通じ合う「楽しさ」へ

Aさんの仕事観はより深いものへと変わっていきました。以前はSNS運用やPOP作りを「自分の担当範囲のデザインをいかに良くするか」という視点だけで捉えていましたが、今はそこにもう一つの強い想いが加わっています。


「川柳コンテストやSNSを通じて、お客様がどれほど『宇奈とと』を大切に思ってくれているかを知り、胸が熱くなりました。私たちは本当にお客様の声に支えられているんだな、と。もっともっとお客様の声を聞いて、それを新メニューや企画に活かすコミュニケーションを自分から取っていきたいと思うようになったんです。
デザインの綺麗さだけでなく、『ブランドとして今、何をお客様に届けるのが最善か?』を主体的に考える。仕事がまた一つ、面白くなってきました」

6. 未来の挑戦:デザインを「体験」に変え、新たな一皿を届ける

プロジェクトを終えた今、Aさんには新たな目標があります。それは、ノベルティとして制作し、大きな反響を呼んだ「ご当地デザイン」を、今度は実際のメニュー企画へと進化させることです。


「25周年企画で、各地域の特色をあしらったとと子ちゃんのTシャツを作ったのですが、それが驚くほど好評だったんです。やっぱり自分の出身地やゆかりのある場所のデザインって、ついつい気になって手に取ってしまうものなんだな、と実感しました。それならデザインだけで終わらせず、その土地の美味しさをどんぶりに乗せて届けることはできないか?と考えたんです」


北海道のバターや豊かな魚介、長野の信州くるみだれ、福岡の明太子……。各地の自慢の食材と、宇奈ととの鰻を掛け合わせた『ご当地うな丼』を実現し、全国のファンにワクワクを届けたい。


「以前の私なら、上からの指示を待っていたかもしれません。でも今は、自分から「こうしたい!」と提案し、形にする楽しさを知っています。 自分のアイデアが会社を動かす原動力になる。その手応えを糧に、これからもどんどん新しい挑戦を仕掛けていきたいです。」

7. 未来の仲間へ:何度転んでも、最後は「仲間」が支えてくれる

2年目の社員にこれほどの裁量をくれる環境。それは単なる放任ではなく、「舵を取るのは本人だが、事故が起きない範囲でのびのびさせてくれる」という、安心感があったからだと言います。


「自分のアイデアに自信を持つことが何より大事です。たとえ根拠がなくても、『絶対ウケる!』という熱量があれば、必ず誰かが手を差し伸べてくれます。七転び八起きという言葉がありますが、7回どころか何度転んだって、その度に起き上がって突っ走ればいい。転ぶことを恐れずに挑戦させてくれる仲間が、ここにはいます」


何かを成し遂げたいなら、まずはその想いを誰かにぶつけること。彼女の物語は、未来の仲間の背中を強く押しています。

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